----- 2005年 採集・撮影の旅 総括 -----

 今年の採集&撮影は12月13日でおしまい。ずいぶん遅くまで頑張っちゃったなあ・・・。さて総括ですが、ちょっくら忙しいので小出しでいきます。採集マターオンリーではありません。悪しからず。

キンメの煮付け
 私は決してグルメではありませんが、訪れた先々でおいしいものをいただくのはとても楽しいもの。で、今年一番印象に残ったのは、先行く仲間ご推薦!伊豆のキンメ煮付でしょう。甘辛く煮付けた身の、ため息の出るほどおいしかったこと!ほんと、白いご飯に合いますね、キンメって。どんぶり飯2杯いきました。ええ、もちろん煮汁も全部なめつくしましたよ。あ、いけない。思い出したらヨダレが出てきた・・・。
(05.12.19)

雨、風、台風・・・
 天候には恵まれないシーズンでした。帰りの便が飛ばず一泊延期になったり、行った先で台風が居座り外出すらできなかったり、ものすごい強風と波でイケスが流されたり・・・。悪運使い果たしたと言えるかも。ってことは、来年はダイジョブかな?
(05.12.26)


斜め上から横へ
 今年も写真撮影(とくに水中)に力を入れました。気をつけたのはアングルかなあ?斜め上からではなく、真横あるいは正面から撮るように心がけたわけですね。そのかいあってか、去年あたりと比べるとマトモになってきたような気がします。ま、実際のところは試行錯誤の繰り返し。ワタシャ、まだまだ満足してないのであります。あ、そうだ。「ふぉっとっと」の使い方をようやくのことでマスターいたしました。これは我ながらステップアップした感じがいたしますです。
(05.12.28)

減らぬ失敗
 あいも変わらずヘマの連続でした。恋焦がれていた魚を、あと一息というところまで追い詰めておきながら、開いてた穴から逃げられたのをはじめ、思い出したくないことばかり。やっぱ詰めが甘いんだな・・・。ま、いつまでもくよくよしてはいられません。捲土重来、頑張るっきゃないです。
(05.12.30)

 今年の総括はコレでおしまい。抱腹絶倒、怒り心頭の珍道中ネタはたくさんあるのですが、またの機会をお楽しみに。
 最後に。いろんな場所で、多くの仲間のお世話になりました。本当にありがとうございました。
 #また相談に乗ってください。気が向いたら、
   一緒に海に行ってくださいな。
(05.12.30)


2005年 11月




サザナミフグ
Arothron hispidus
港のコーナーに浮いてました。タモの目からこぼれそうなほど小さかったので、Web Netをガムテープで竿先に留めてすくいました。なんか、ヨーダみたい・・・。
#ヨーダだよ〜だ!
#なんちって
おケツにぶらさがってるのは、尾じゃなくてウンチです。

by すごくおっきいふぉっとっと

(05.11.24)




2005年 10月



メガネスズメダイ
Pomacentrus bankanensis
一度でいいからお目にかかりたいものだと念じつづけていた頃のこと。何の気なしに覗いた岩陰にこの子がいたときには、正直言って心臓が破裂するかと思いました。ゲ!、ってなもんですな。採集できたときには、いちおう周囲に人がいないのを確かめてから叫びましたっけ。
「生きてて良かった!」



水中写真

(05.11.17)





ハコフグ
Ostracion immaculatus
「おこんにちは」のハコフグ幼魚。バックが灰色だとあまり目立たないだろうと思い、ガンガセが背景になるよう工夫しながら撮ったんですが、まあエライ疲れたこと・・・。濁りがあったのもつらかったっス。
それにしても、見事に真四角ですね。

水中写真

(05.11.15)





ロクセンスズメダイ
Abudefduf sexfasciatus
初めて捕まえたのは、曽根崎久さんと一緒に紀州に行ったときかな?ま、相当昔の話なわけなんですが、当時外房や三浦ではあまり見かけない魚だったので、ヒジョーにうれしく思った記憶があります。オヤビッチャよりも上品なイメージがしますね。
水中写真

(05.11.13)





ホンソメワケベラ幼魚
Labroides dimidiatus(yg)
 カナのよみ違いが和名として定着した・・・と、サイトのどこかに書いた記憶がありますが、出典はJTBブックス カラー図鑑「海水魚」(著:菅野徹 昭和60年)でした。以下に引用します。
「この和名はもともと細の意で提唱されたのに、ホソ(細)をホン(本)と誤った、不用意なカタカナのよみ違いによる(以下省略)」
 ちなみに右はソメワケベラの幼魚です。制服に水色と黄色のカラーパターンがあるのは、カリブの掃除魚ネオンゴビーも同じですね。

ソメワケベラ幼魚
Labroides bicolor
(yg)
(05.11.03)





ブイのロープについていたソウシハギ。全長およそ20cmの個体です。海藻と見分けが難しいほどすぐれた擬態をすることから、栄川省造はその著『魚名考』において、「ソウシは【藻姿】と解すべき」としています。

まれにシガテラ毒を持つことがあるそうです。

(05.10.31)




むこう向きではありますが、個人的にはスゴク感動的な写真が撮れたと満足しているのであります。ボクに気付いて逃げてく様子が、波紋に見てとれるでしょ?しばし陶然。



(05.10.27)


2005年 9月



ダテハゼ
Amblyeleotris japonica
カッコ良い尾びれが写ってないのが残念!しかしですね、素潜りとはいえ、しっかりと目を凝らせば、こうした共生ハゼも観察できるのです。ニッポンの磯はホントにおもしろいです。

水中写真

(05.10.21)



ムツゴロウ
Boleophthalmus pectinirostris
有明に行ったところで、そう簡単にはお目にかかれまいと思っていましたが、意外と沢山いたのにはビックリ。写真の範囲だけでも3尾いるのがわかります?
背鰭を広げたポーズは、近くに同種がいるときだけのものでしょうか。なんとか格好の良い様子を!とガタスキーの上で頑張ったものの、まにあわせの望遠レンズじゃ、これで精一杯ですわ・・・。ちゃんと準備して、もう一回行きたいなあ。
#カメラも私も、泥だらけ・・・。ひい。

(05.10.07)





ソラスズメダイ
Pomacentrus coelestis
今日も今日とて、仲間と採集談義に花を咲かせておりましたら、この魚の話題になりまして、「それまで感じていた『きれい』を通り越した美しさ」とおっしゃった仲間の言葉が妙に胸にささりました。感ずるところは同じ。分かち合いって、こういう事なんだよな〜、と改めて気付いた次第。
水中写真

チョウチョウウオが少ない今シーズン。磯の彩りは、一人この子だけが担っているような・・・。

(05.10.05)





ツノダシ
Zanclus cornutus
BBSでも話題になりましたが、矢野維幾さんの写真のような銀白色の幼魚にはお目にかかったことがありません。一度5cmほどの個体を採集したことがあるのですが、そのときはまだ撮影に目覚めておらず、結局はリリースしてしまいました。今思えば、体色が変化していく途中のものだったような気もいたします。
素潜りながら、結構いける写真が撮れたと自己満足。

水中写真
(05.09.27)





ミサキウバウオ
Lepadichthys frenatus
体表から粘液毒(一説ではヌノサラシと同じグラミスチン)を出すことが知られています。見かけによらず、ってところでしょうかね。お気をつけあそばせ。体色には変異が見られ、大変に美しい個体もいるようですよ。
水中写真
(05.09.26)





ニジギンポ
Petroscirtes breviceps
小さなくせに気の強いところがありまして、噛み付いてきたりするんですね。高校生の頃、何度もやられました。
水中写真
(05.09.25)





イトフエフキ
Lethrinus genivittatus
人を恐れず、近くにまで寄ってきます。下のオキナヒメジを撮影していたら、
「何やってんの?」
みたいな感じで、私のことを見ていましたっけ。あ〜、可笑しかった。

水中顔写真
(05.09.23)





オキナヒメジ
Parupeneus spilurus
せわしなく泳ぎ回っているため、撮影にはえらい苦労しました。こうした我慢の撮影で、最近ではすっかり息が長くなりました。
水中写真
(05.09.22)




2005年 7月



テンジクスズメダイ
Abudefduf bengalensis
体側の黒色横帯の幅が、地の横帯よりも狭いのが特徴です。おなじみのオヤビッチャと比較してみるとよくわかります。
水槽写真
(05.08.09)





 ふと「漁港における流藻採集の作法」みたいなのを整理したくなって、房総の港めぐりに出掛けてみました。で、3ヶ所目の港の海面に、藻やらゴミやらと一緒に浮いていたのがシイラの幼魚。体長は4cm程度でしょうか。まるでアロワナのような姿かたちですが、背鰭を振って泳ぐ様はなかなかにドレッシーで、これまた淡水魚のベタを思い起こさせます。
 シイラには、幼魚に限らず成魚でも漂着物に身を寄せる性質があり、竹の束などを浮かして採る「シイラ漬け」という独特の漁法もあるそうな。幼魚は流藻に潜む小魚、もしくはワレカラ、ヨコエビなどの小動物を食べているのではないでしょうか?ちなみに飼育はたいへんに難しいです。
 その名には日本語らしからぬ響きを感じてしまうシイラですが、栄川省造は著書「新釈魚名考」で、「体皮が硬く薄身で肉が少ないことから、結実しない籾(モミ)をあらわす粃(シイラ・ママ)の意に一般に受けとられている」としています。

 by ちょっとおっきいふぉっとっと
(05.07.22)





下のカゴカキダイのすぐ近くにいたゴンズイ幼魚。

水中写真
(05.07.21)



ブイの下のカゴカキダイ。

水中写真
(05.07.20)




すばしこさは、スズメダイ中随一のイワサキスズメダイ。

遠い夏の日、くるぶしほどの深さの潮溜りで、何度も何度も逃しながら、やっとのことで捕まえたのを思い出します。

水槽写真
(05.07.10)




サイズは2cmくらい。
「やっぱりチョウハンはいいねえ〜」
という雰囲気の絵になりましたね。
水槽写真
(05.07.08)




ユビワサンゴヤドカリ
5月 スーパーふぉっとっと使用
(05.07.04)




2005年 4月



カゴカキ3兄弟
です。こういうシーンを見て、ドキドキしちゃうのは、私だけではないですよね?

4月 水中写真
(05.05.14)





ウミウシシリーズその3
こちらは
アカズキンリュウグウウミウシ
Tambja sp1.
の幼体と思われます。


本体よりも右に写っている小さな緑藻のほうが可愛らしかったりして。

(05.04.23)



サキシマミノウミウシ
Flabellina bicolor
と思われます。


(05.04.16)



2005年 3月



人工的に作られたタイドプールに浮いていた妙な物体。女性のスカーフのように、漂うでもなく浮かんでおりやした。手に取ると、寒天がごとき質感で、ちょうどカエルの卵のイメージでありんすね。しかし、いったい何ざんしょ?海には両生類なんていないし、貝の卵にこんなのあったっけ?

(05.03.15)



ちょいと出かけた春の海。
手の平大の石の下におりました。写真だけ撮ってきましたが、さて何という名のウミウシなのでしょうか?

(05.03.11)
イロミノウミウシ
Spurilla chromosoma 

『本州のウミウシ』(ラトルズ出版)の著者 中野理枝さんに同定いただきました。ポイントとなるのは、まず背面の白斑。次に触角のヒダヒダだそうです。

(05.03.14)