| 2007年 6月 |
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■リボンスズメダイ
Neopomacentrus taeniurus
雰囲気的に、本州沿岸で見られるスズメダイに似ていますが、Chromis属ではなくNeopomacentrus属です。体高が低く尾びれの切れ込みが深いのが特徴で、同属にはもう1種クロリボンスズメダがいます。
河口の汽水域やマングローブ帯に見られ、幼魚でも成魚(8cm)でも、群れでいることが多いようです。
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写真は1cmほどの幼魚ですが、成長するにつれて尾びれの上下端が長く伸び、とても優雅な姿になります。和名の由来も、ヒラヒラとしたその様子をたなびくリボンに見立てたものではないかと想像します。 |
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■カダヤシ
Gambusia affinis
今から数年前、鹿児島県の某所に採集に行った際、内湾に注ぎ込む小川(満潮になればほとんど水没してしまう場所。つまり汽水域)で、「ガサガサ隊」よろしく草の陰を浚ったところ、網に入っておりました。
見た目にはメダカのようですが、尾びれが丸いのがカダヤシの特徴です。尻ビレの形状からすると、写真の個体はメスでしょう。ちなみに、メダカはダツ目、カダヤシはカダヤシ目で、分類上はまったく別の魚です。別名をMosquitofish(モスキトー・フィッシュ)、Topminnow(タップミノー)ともいいますが、後者は原産地のアメリカではメダカの仲間の総称とされているようです。
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カダヤシは1920年頃石垣島をはじめとした沖縄の島に移植され、マラリア撲滅におおいに寄与しました。日本の内地には原産地から台湾に輸入されたもののうち、約2000尾が奈良県に送られ、これが繁殖し放流され野生化。現在では福島県以南の各地に分布しています。
卵胎生で繁殖力が強く、在来種のメダカを駆逐するおそれがあり、2006年2月には特定外来生物に指定され、国内での飼育、運搬および輸入が規制されました。
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■アケボノチョウチョウウオ
Chaetodon melannotus
お約束。フィールドにおける動画です。アケボノチョウチョウウオを撮ってみました。可愛らしい様子は見て取れると思いますが、やっぱりちゃんとしたビデオ・カメラで撮るのとは質がちがいます。というわけで、動画シリーズはいったんこれでおしまい。器材をそろえて、ちゃんと撮影することにしましょう。
#いつのこっちゃら・・・ |
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それにしてもですね、写真と文字ばかりのページに、動く絵があるのは、ちょっと不思議な感じがしますね。ハリーポッターで、新聞の中の写真が動くシーンがありますけど、あんな感じかな?
(於:ヒミツ) |
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■ムラサメモンガラ
Rhinecanthus aculeatus
このサイズ(4cm)の個体写真を持ってなかったので、見つけたときは色めきたちましたね。んが、すぐ目の前の穴に出たり入ったりで、なかなかじっとしてくれません。結局30分くらいかかっちゃったかな。 |
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ユーモラスな顔つきと、動作がおもしろいので、つい持ち帰りたくなってしまいますが、水槽に収容したらどういう事態になるかは十分にわかってますので、写真におさまっていただいて、ハイさようならでした。
(於:沖縄本島) |
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■ウスモモテンジクダイ
Apogon gilberti
沖縄本島中部にある港の一角、小舟を舫う小さなフロートの真下に、イトヒキデンジクダイの大群が群れておりました。網で掬ってあらためてみますと、何尾かがイトヒキテンジクダイとは違っていることに気がつきました。早速持ち帰って調べたところ、ウスモモテンジクダイであることが判明。僕らにとっては初採集の魚でした。
いまさら言うまでもなく、Apogonの仲間はスレによる傷みに弱く、輸送の成否は、如何にして魚体にダメージを与えずハンドリングするかにかかっています。もちろんこのときも、
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1)網で掬ったあとも水から上げずに
2)プラスチックの容器で水ごとバケツに移し
3)同様の手順でパッキング
をしたわけですが、そうして細心の注意をはらったにもかかわらず、到着したときは、写真でもわかるようにヒレに傷みが見られました。
ただし、こうした状態で到着しても、水槽に収容後ある程度の期間をおけば、ちゃんと回復してくれるようです。飼育自体も、そう難しくはありません。
(於:沖縄本島) |
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■アヤコショウダイ
Plectorhinchus lineatus
全長5cmくらいの個体です。ひじょうに浅いプールの壁近くで、まるでクマノミのそれのようなクネクネ泳ぎを見せておりました。一見簡単に捕まえられそうな雰囲気がするのですが、なめてかかるとおちょくられまっせ。
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水槽に慣れるのは早いですが、結構餌付けが難しい。ごちゃごちゃと飼っているような水槽では、難儀すること必至です。
(於:沖縄本島) |
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■ハシナガウバウオ
Diademichthys lineatus
岸壁に付いたガンガゼの棘の間をよくご覧下さい。ハシナガウバウオが2尾いるのがわかるでしょうか?同種どうしでははげしく争う魚ですが、仲良くしている様からすると、きっとペアなのでしょう。
こうした場所のほか、イシサンゴの枝の間や、その周辺で泳いでいることが多く、他のウバウオのように岩に張り付いている姿は見られません。
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ただし採集した後、バケツに一時収容しているときなどは、壁面にピタリと吸着します。
分布は伊豆半島以南。ガンガゼを見つけたら注意深く観察してみると良いと思いますよ。
(於:奄美大島) |
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■チゴハナダイ
Plectranthias altipinnatus
ヤマケイの「日本の海水魚」によれば、「沿岸のやや深い岩礁域に生息する底生の稀種」とのこと。底生といえば、オシャレハナダイやチビハナダイもそうですが、残念ながらどれも海で出会ったことがありません。写真の個体はちょっとした事情があって、めぐりめぐって私の事務所に来たものです。良い機会なので写真を撮っておきましたが、う〜ん、これもなかなかよく仕上がりましたね。
#syunさん、自己陶酔満足型・・・。
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ふざけるのはともかく、こうしてみると、ちょっとゴンベとかカサゴにも似てません?
#ゴンベのようで、ゴンベでない♪
ベンベン。
カサゴのようで、カサゴでない♪
ベンベン。
それはなにかとたずねたら、
ハァ〜、チゴハナダイ、チゴハナダイ。
syunさん大喜利でした。
#ふざけ過ぎ・・・。
(水槽写真) |
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■ノドグロベラ
Macropharyngodon meleagris
もっぱら水中写真用に使用しているデジカメに動画撮影機能があるのを思い出して、ちょっくら試してみました。出力ファイル形式がmovなので、WinのMediaplayerで再生できるほうがよろしかろうと思ったまでは良かったものの、いっぺんmpgに、さらにwmvに変換しなきゃならなかったので、あ〜めんどっちかった!ま、テスト版ですので、そのつもりで見てくんさい。 |
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しかし、たまには動いている画像もいいモンですね。採集魚の写真を載せてるサイトはあるでしょうけど、動画ってのは聞いたことありませんしね。
今度は実際のフィールドで撮って、お目にかけることにしましょう。近々出かける予定もありますので、どうぞお楽しみに。
(わが事務所の水槽で撮影) |
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■ネズスズメダイ
Chrysiptera glauca
くぅ〜!、これですよ、これ。この輝き。たまりまセブンですね。
#じゅるじゅる・・・よだれ
えっと、ミヤコキセンでも、このネズスズメにしても、幼魚時代にメタリックな輝きをもつ種は、捕まえるのも飼育するのも簡単ですが、写真撮影だけにとどめておくに限ります。(ちなみに、シーズンに入りますと、房総や三浦でも見ることができます。)
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そうしてあとで振りかえってみて、そのとき味わった感動にふたたび浸るのがいいんですね。
同時にいろんなことを思いだすことができますよ。誰それと行ったときだったよな〜、とか、天気が良かったっけ、とか。ついでに行き帰りの道中の出来事なんかも・・・。これってボケ防止にもいいんじゃない?
#最近ひどく物忘れのはげしくなった、syunさんでした。がはは。
(撮影地:奄美大島) |
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■イシガキカエルウオ
Ecsenius yaeyamaensis (Aoyagi, 1954)
うん、良い感じに撮れてましたです。
さて学名で気がついたのですが、Aoyagi とは、まちがいなくわが国のサンゴ礁魚類研究の先駆者であり、磯採集の父でもある青柳兵司氏のことなのでしょうね。
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南国の強烈な太陽の下、はじめてこの魚を見たとき、氏はいったいどんな感情を抱いたのでしょうか?個人的にはスゴク気になるところです。
え、ボクですかぁ?そりゃもちろん、
「うわ、きゃわいいなあ〜!」
です。
フィールドにおける水槽写真。
(採集地:久米島) |
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■オイランハゼでありんす。
Cryptocentrus singapurensis
水槽写真です。これも捨てようかと思ってた画像を修正したものですが、あらためてじっくり見てみると、まあ、ドぎついほどの色模様ですね。
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共生ハゼで、巣穴から顔だけ出したり、穴の上でホバリングしていることが多いです。非常に用心深く、人の気配を察すると、瞬く間に穴の中に引っ込んでしまいます。
小さな個体はともかくも、ある程度の大きさのものは、水中見釣りで捕まえるしか方法がありません。
(採集地:奄美大島)
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■カマスベラ 左
Cheilio inermis
と
コバンヒメジ 右
Parupeneus indicus
下のシチセンムスメベラがいたすぐ近く、リュウキュウスガモの群落の端に仲良く向き合っておりました。
ご存知のとおり、ヒメジの類は髭で砂を掘りながら、コエビ、ヨコエビなどの甲殻類を捕食しています。そのため、おこぼれにあずかろうとするベラやタマガシラなどの魚を随伴しているシーンを多く見かけます。
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このカマスベラもそうした「ちゃっかり者」の一人なのでしょうね。
#一心不乱に餌を漁る様子と、ちょっとズル賢そうな目つきが好対照な1枚になりましたね。
(於:沖縄本島) |
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■シチセンムスメベラ
Coris schroederi
セナスジベラにも似ていますが、眼状斑の位置からすると、シチセンムスメベラの幼魚とみて間違いないでしょう。
分布は高知県以南とされており、沖縄ではごくふつうに見ることができます。とくにマイクロアトールの周辺では、このサイズよりもうんと小さいのがウロチョロしております。
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ただし、小さな穴に入り込んだり、サンゴ岩の隙間を巧みにすり抜けていくので、めったなことでは網に入ってくれません。
(於:沖縄本島) |
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■ツムギハゼ(写真上)
Yongeichthys criniger
目が大きくて愛嬌のあるハゼで、遠浅の泥海に多くの個体をみることができました(写真は全長7cm程度)。体内にはフグ毒テトロドトキシンを持っています。だからテンプラにして食おうなんて思っちゃいけません。
ふと思ったのですが、上から見た紋様はオキナワフグ(下の写真)のそれと似ているような感じがします。ミューラー擬態(注)かもしれませんね。
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#いちおうたまには真面目なことも
書いてみる・・・。
注)毒を有しているもの同士がお互いに似た形態をとり、 相互に捕食される危険を低めあう擬態のこと。これに対し、毒を有しないものが毒を有するものと同じ形態をとり、捕食から免れようとするパターンを「ベイツ擬態」という。
(於:石垣島) |
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■シオマネキ Part2
浅草橋の仲間から電話が入ったのは、事務所でお仕事真っ最中のときでありました。
「しゅ、syunさん!て、てえへんでゲスよ。金色のシオマネキが中華料理屋で大暴れでさあ。すぐに行って捕まえておくんなさい!」
ってんで、網持ってすっ飛んでいったところ、なんのこたない、折り紙のシオマネキじゃあありませんか。ちっくしょ〜、いっぱい喰わされた!
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(於:浅草橋の中華料理店) |
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■ノコギリハギ
Paraluteres prionurus
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ミナミハコフグ
Ostracion cubicus
鉢合わせの図
「なんで同じモンを載っけんの?」
と不審に思う仲間もいらっしゃるかもしれませんが、まあちょっと待っておくんなさいまし。ちゃんと説明しますから。
過去の写真を整理してたら出てきたのが上の画像です。当時は撮り方がまだ身についておらず、どうも白っちゃけてしまったので、
(これじゃあまったく使い物にならんわい・・・)
と、ず〜っとうっちゃっておいたんですな。
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ところが最近、それももひょんなことがきっかけで補正の技術を知るに及び、さっそくPhotoShopでいじってみたわけです。そしたら下のように、濃淡のはっきりした画像に修正することができたのでありました。
悔やまれるのは上のような画像を「失敗作」として、けっこうたくさん処分してたこと。あーあ、もったいないことしてたもんだ。今度から気をつけよっと。
さて、採集シーズンが近づいてまいりましたが、あらためて採集家のみなさんにご提案。採って飼うばかりじゃなくて、もう少し記録とか撮影に力を入れてみませんか。楽しみ方に幅のできること請け合いでっせ。
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