| ■時間との闘い 飛行機編の前編 2001年の夏。 航空会社の会員サイトを見ていた時のことだ。ページのトップに、 「会員特別キャンペーン ご利用累積10,000マイルで無料航空券を進呈!」 という嬉しいニュースを発見して、僕は大興奮してしまった。通常なら15,000マイルを貯めないといけない往復航空券が、10,000マイルでもらえる。つまり5,000マイルもおトクなサービスというわけ。確か、あと500かそこらで、この特典を利用できるハズであった。 僕はノートPCの画面を家内に向け、 「あの、こんなわけなのでして、2ヵ月後にですね、これを利用して南の島に行ってきたいと思っておるのです。足りない分はなんとか自分で工面しますので、ご承認いただけないでしょうか?」 と、しどろもどろにお伺いを立てた。 昨日今日始まった魚採りではない。今更駄目だとは言わないだろうという変な自信はあったが、やっぱりこういう話はしにくいものだ。 ところが、普段なら、 「また行くの!?」 と呆れる家内も、無料という2文字には警戒心が緩んだらしく、意外にもあっさりとOKの返事で、とりあえずは一安心。残された課題は、足りない500マイルをどうするか、ということだけだった。 しかし、この500という数字がくせもので、どこかに行ってマイルを稼ぐのは中途半端。そもそも考え方自体が本末転倒で変な話だ。 宣言したはいいもの、妙案の浮かばないまま、思案をしながらページをスクロールした。すると嬉しい情報が目に入った。現在のカードをクレジットカードに変更すると、ボーナスマイル3,000が無条件に加算されるのだ。僕にとっては余裕でクリアのプレゼント。もちろん早速に申し込みをしたのは言うまでもない。 サラリーマンでなくなっていることもあって、カード会社の審査にえらく恥かしい思いをしながらも、無料航空券の予約ができたのはそれから約1ヵ月後。準備万端整えて、僕は指折りその日を待ったのだった。 さて当日。 無理を言って誘った仲間を迎えに車を走らせていると、どうしたわけだか工事の連続。あたりは早朝うす暗いのに、数度も渋滞に巻き込まれてしまった。やっとのことで仲間の家に到着したのは、離陸予定時刻2時間前の午前7時である。思わぬところでの道草。小一時間はロスしただろう。 ここで嫌な予感がした。 間に合わなかったらどうしよう?ということだ。だが、まだ余裕はある。 (30分前に空港に着けば良い。なんの、なんの、1時間半もあるじゃないか・・・) と気持ちを立て直して走り始めるなり、いきなりの本格的大渋滞。にっちもさっちも動かないのには焦りまくった。嫌な予感は見事に的中したのだ。 日はすっかり昇り、街は活動をはじめている。裏道を抜け、時計をみるとすでに8時。直線じゃ1Kmも走ってないのに。 やばい、もう完全にやばい。大ピンチ。 窓を開けて前方を見ると、はるか先まで車が連なっている。わずか50m先の信号を通過するのに、確実に30分はかかりそうだった。 僕はもう涙目になっていた。そして祈るような気持ちで、航空会社の窓口に携帯電話をかけた。 「あ、あ、あの、もしもし?かくかくしかじか。というような事情でして、今日の無料航空券、明日に延期してくれませんか?何年もかかってコツコツ貯めた結果なんですよ〜。タダで行けるこの日だけを楽しみに生きてきたんです。お願いします。どうか、どうか・・・」 声は震えていた。しかし返ってきたのは如何にも事務的で冷たい返事だった。 「あ、マイレージの無料航空券の場合、予約の変更は前日までとなっております。」 だと。 しかも、追い討ちはギャグとしか思えないフォロー。 「帰りのチケットなら変更できますが…」 (ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ。帰りの変更ができたって、当人がこっちにいたんじゃ、どーしようもないじゃないの!) そう叫びたい気持ちを抑え、僕は必死になって哀願した。ほとんど泣きべそだ。 女神が微笑んでくれたのは、それからかなり経ってから。必死のお願い作戦が効を奏してか、なんとか受け入れてくれたのだった。 改めて時計を見ると9時。乗るはずの航空機が離陸をはじめる時間だ。 (一日損したけど、ま、良しとしなきゃ・・・) 僕らはそう自分たちを納得させると、翌日の待ち合わせ時間を少し繰り上げることにして、笑顔で別れたのだった。 その日が「とんでもない一日」になろうなんてことは、微塵も思わずに・・・。 (02.01.17) |
| ■時間との闘い 飛行機編の後編 ジリジリジリッ…!。そしてまたジリジリジリッ…!。 目覚し時計は確かに2度鳴った。薄目をあけると午前4時。 僕はなにげに思った。 「あと10分は寝られるな。」 そして目覚ましのボタンを押した・・・。 ガクン、ガクンと体が揺れた。何事かと思ったら、家内が僕の体を揺すっている。 彼女は言った。 「行かなくていいの?」 最初は何を言おうとしているのかが分からなかった。 しばらくして腕時計を見てすべてを悟った。 「ふ、ふげえ〜、6時だあああああああ!」 こりゃ大変なことになった! とっさに仲間に電話をかけた。 「ね、寝坊しました!間に合うかどうか、とにかく先に空港に行ってください!」 あとのことは良く憶えていない。気がついたら寝ぼけ眼で車を運転していた。 約1時間後。 僕は昨日と同じように渋滞に巻き込まれていた。 時間は刻々と過ぎていく。 喉はカラカラだ。 ストレスで死ぬんじゃないか? そういや朝のオシッコもしてない。 そんなこと、どうでもいいや、とにかく先に進まなきゃ。 やっとのことで首都高に乗った。祈る気持ちで案内板を見た。しかし祈りは届かなかった。渋滞表示だ・・・。そしてやはり、時間は刻々と過ぎていった。 それから15分後。車が停止した時間を利用して仲間に電話をかけた。とにかくギリギリまで待ってくれ、だ。併せて航空会社の窓口にも連絡をした。昨日の騒ぎに今日のチョンボで、電話に出た女性はかなり呆れたご様子だったが、それでも希望的な返事だった。 「15分前まで待ちましょう。」 すぐに腕時計を見る。与えられた時間は、わずか30分。 と、奇跡が起こった。前に連なる車の列が、ゆるり、ゆるりと動きだしたのだ。もどかしい思いで合流地点を抜けたとき、視界が開けた。僕は思い切りアクセルを踏み込んだ。 そこから先はさしずめ「西部警察」だ。3車線をめいっぱい有効に使っての爆走に次ぐ爆走。前方を見据えた目は血走って、相当にアブなかったに違いない。 駐車場に車を停めたとき、僕は歓喜の声をあげた。 「ま、間に合った〜!」 仲間が駆け寄ってくる。 僕は期待した。 「良くやった!」 と抱きしめてくれることを。 が、彼ときたら僕に視線をくれることなく荷物を降ろし始めた。 そうだ、そんなことやってる場合じゃない。事前にチェックインしてもらってはいるが、荷物の検査が残っていたのだ。 目ヤニは乾き、ボサボサの髪。もの凄い形相でカートを押し、窓口に行った。 「へ・・・? 間に合ったんですか・・・」 担当者は僕のそんなだらしない格好よりも、ギリギリ・セーフに驚いた様子だった・・・。 かくして採集以前にすっかりエネルギーを費やしてしまった僕の遠征成果がどんなものだったか?ご想像に難くない。でも得るものがなかったわけではないと思う。 それは・・・、油断はするな、ってことでしょうな。 もうこりごりだよ、こんなのは・・・。 (02.02.23) |
| ■ツユベラの謎 僕にはくだらないことで遊んでしまう癖があります。 魚の名前の由来に思いを巡らして楽しんじゃうのがそれで、前にも書いたことがありますが、 「チョウハンって、どうして『チョウハン』っていうんだろう?」 なんてのは良い例でありますな。 たしかあのときは、 (チョウハンの頭部が盗賊『熊坂 長範』の頭巾に良く似てるからじゃないか?…) と想像したのでありましたが、その後お魚博士・末広先生の「想魚記」をヒモトイテみたところ、チョウハンの漢字名がちゃあんと「長範」って載ってたのを発見して、我が迷推理もなかなか捨てたものではないぞ、とミョ〜に自信を持ってしまったようなワケなのですね。 さて過日。ちょっとした企画の打合せで、都内の出版社を訪れたときのことです。 応接室のテーブルを挟んで、編集のT女史と魚の写真をやり取りしておりますと、彼女の目がある魚の上でピタリと止まりました。ついでに瞳もキラッと輝いた模様。それにしても、女の人の、一瞬キッと眉毛がつりあがる様子ってのは良いもんですね。サラリーマン時代に「スケベ親父」の異名をとった僕なんか、妙にドギマギしてしまうのでありました。 ともかく、どうも何かが彼女のハートを掴んじゃったのは確かです。 そこで彼女の視線を追って行くというと、そこには真っ赤な、真っ赤な、そして小さなツユベラの写真…。 僕は、 (ははん、そうか…。そりゃそうだよな〜。ツユベラ幼魚の「赤」って鮮烈だものな〜) などと、その昔H島で初めてツユベラを捕まえた時のことを思い出して、懐かしいような、微笑ましいような気持ちでさらに力強く(?)彼女を見つめてしまったのです。 と、T女史、視線に気が付いたかどうだかは分かりませんが、僕の顔を見あげると、、 「はあ〜きれいですね〜!このシュベラ!」 とカワユイ口元をほころばせて陶然たる表情でおっしゃったものだから、今度は愕然です。 もちろん、「ツ」と「シ」を読み間違えたことに驚いたのではありません。だって写真の入った透明な袋のラベルに書かれた文字は、まあその何というか、僕だってそう読んでしまうほどに個性的なものなのです。これじゃ誰でも間違います。彼女は海水魚のことはあまり詳しく知りません。赤いツユベラを見て、そしてそこに「ツ」だか「シ」だか判然としない文字を見て、自然にそう読んでしまったのに違いないのです。 というようなワケで、結論から先に言っちゃいますとね、僕は、 ・その昔ツユベラは「シュベラ」、つまり「朱色のベラ」だったんじゃないか? ・それが、あのホンソメ君と同じように、いつしか「ツユベラ」として定着してしまった・・・ と瞬時に推理したのです。 ありそでウッふん、なさそでアッはん〜。どんなもんでしょうかねえ? 迷探偵syunさんの推理…。 (02.04.02) |
| ■魚の薬効 「おもしろい魚の雑学事典」(昭和57年 新人物往来社)は、その名のとおり魚に関する雑学が満載の本。 著者の篠崎晃雄氏(故人)は難読人名の研究などでも知られる雑学の大家で、文体というか調子には独特なものがあるものの、魚好きの人にしてみたら好奇心をくすぐる記述が次から次へと出てきて、とにかく飽きない本です。 中でも私が興味深く思うのは魚の薬効に関する記述。言い伝えとか諺に類するものが多いのですが、 「これを整理してみたら案外面白いかも」 と思いはじめたら何だかやらなきゃいけないような気になってきて…。そこで該当部分に付箋をつけつつまとめてみたら以下のようになりました。珍説といっても良いようなものまであって、話の種にはなりそうなので、ま、見てください。(ちなみに同書は魚の解説をアイウエオ順にしておりますので、こちらもそれに倣った順で表記します。それから、魚ではないものもありますのでご了解を。)
とまあ、こんな具合。あんまり意味のない作業かもしれなかったですが、結構面白かった! しかし、こうして整理してみると、本文中の内容を理解しながら読むのとはまた違った感じがしますね。「表」の持つ力といったところでしょうかね。 (02.07.11) 「おもしろい魚の雑学事典」(昭和57年 新人物往来社 篠崎晃雄 著)の第2章「さかな銘々伝」より、該当部分を引用 |
| ■採集帰りの路上考現学 ピンサロ編 先にお断りしておきますが、採集の帰りにピンサロ行ったっていう豪華な(?)話じゃありませんからね。 では参りましょう。 街中には結構面白い「物」があるものでして、例えば2年ほど以前の「出め金駐車場」の看板。 あのときはハンドルを握りながら笑い転げてしまったボクでしたが、なにが可笑しかったのかと考えてみますと、「出め金」と「駐車場」というどうしたって連結しそうもない言葉が、何の恥じらいもなく堂々と繋がっちゃってるところにその原因があったんじゃないかと思うのですね。 それにしても、交通量の多い道路脇に燦然と輝く様はとてもカッコが良かったのですが、実際あれってギャグなんでしょうか、それとも人の名前なんでしょうか?誰か知ってません? ちなみに綱島街道の、たしか日吉と綱島の間じゃなかったかな?お近くの方、探して御覧なさい。 ともかく、もともとそういうギャグ風のものが大好きな私は、その後も 「なんか面白いネタはないかな〜?」 と、目を四方に配っていたのですが、意識してるとかえって見つからないのが探し物の常。わずかに足立区で見た「足立のジョー」(あしたのジョーのギャグだ!)という選挙用のポスターを最後に、これは!というヒット作品にはお目にかかれないでいたのでした。 さて先日のことです。採集の帰りにちょっくら寄り道をしましたところ、車の窓越しに目に飛び込んできたのが電柱に縛り付けられたケバケバしいまでにピンクの看板。「ステカン」(「捨てても良い看板」の略じゃないか?と私は踏んでる)と呼ばれるそれは、木で組んだ枠に布を張っただけの実に簡単な宣伝媒体なのですが、これが意外と人目を引くのです。 でもこの時に感じたのは、 「えれえ目立つ看板だなあ…」 といった程度で、ことさらそれをあらためてみようという気は起きません。「格安」とか「コンピュータ」とかの言葉でも書いてあったらすぐにでも車を停めたのでしょうが、私はいったんは通り過ぎてしまったのでした。 ところがです。胸騒ぎというか、やっぱりどうにも気になって仕方がない。 そこで方向転換をしてかの看板の前に車を停め、しげしげとあらためてみることに…。 それは想像どおりピンサロ(ピンク・サロン。そこがどういう場所なのか?ボクはクワシク知りません。もちろん知りたいとも思いません。しつこいようですが、ほんとだよ)の看板でした。そりゃそうだ、色使いからしてそれっぽいのだもの。 そして、そして…。 胸騒ぎのもとであるコピーに気がついて一人で大笑い。だってそれは、 「セーラ服と痴漢ちゅ〜」 いかにも私が好きそうなダジャレ・コピーであったのですから。 これ久々のヒットだな、やっぱり。
(02.08.05) |
| ■「マイペース」レンタ 「島のレンタ・カー屋は、Yレンタと、○レンタ、それから空港レンタ。ま、どこでも同じだと思うから。あとはよろしくね!」 仲間からのそんなメールを受け取った私は、早速『空港レンタ』に電話を入れることにしました。 『Yレンタ』も『Oレンタ』も、今まで聞いたこともないマイナーっぽい名前。いくら用途が採集オンリー、汚くっても構わないとはいえ、ガタピシのオンボロ車両は嫌です。そこへいくと『空港レンタ』なら、なんとなく信頼がおけそうな感じがする…そう踏んだわけですな。 ところがコレが大間違いで・・・。 「あ、こんどの月曜日と火曜日ですが、二人なので軽でお願いします。」 「お二人?釣りですか?」 電話に出た男性は、私にとってみれば「いつも」の質問を投げてよこしました。そこでいちいち説明するのも面倒なので、 「え、まあ、そんなところです。」 と答えると、 「軽じゃあ不自由でしょ?バンが空いてるし、金額も大して変らないので、そうしましょ、ね。」 私、こういう展開って嫌なんですよね。買い物下手というか、折衝が苦手というか、要するに人との話がうまくできない。変に気を回しちゃうところがあって、断わるとまずいかなあ…、とか考えちゃうんですよ。借りたい、って言ったら、はいどうぞ!っていう事務的なプロセスでやってくれれば、無駄なエネルギーを使わないで済むのに。 当然結果として、 「ハあ、お願いします・・・」 となるわけで、今回もそのとおりにコトが進んじゃって、我が情ない性格を恨むこと、恨むこと。ま、それでも無事に予約完了。あとは当日を待つのみ!このへんの気分転換の早いのがわずかな救いですな。 さてその日、飛行機を降りて荷物を受け取り、空港レンタの事務所に電話をすると、現われたのは白いポロシャツにヨレヨレズボン、サンダル履きのオジサンでした。(嫌な予感が胸をよぎります。) 「あ、さとうさん?車はね、これだから。」 ねずみ色の業務用のバンを指した態度はちょっと尊大。(嫌な予感は黒雲のように広がって行きます。) 「え、ええ・・・。」 「じゃあ、荷物積んで。事務所行くから」 オジサンはそう言って後ろの扉を開けてくれましたが、特に手伝ってくれるふうもありません。(この時点で予感は確信に変化しています。) 荷物を積み終り、車に乗ってみると、おお、ダッシュボードには釣り人向けと思しき注意書き。これがまた、言いたいことは分かるんだけれども妙に乱暴で洗練されたところがない! さらにです。エンジンをかけようとしたオジサンの素っ頓狂な声。 「あ、あり?キ、キーが…ま、回らねえ!くっそ〜、あの合鍵屋め。ええい、このクソ!」 がちゃ、がちゃとやること数度。やっとのことで発進し、事務所に向ったのでした。(もちろん確信は強固なものとなっておりました。) そしてトドメは事務所での出来事。 ひととおりの手続きを済ませ、さあ乗車して磯へ出発しようとしますと、かのオジサン、 「おっとお、いけない。ガソリン満タンにしときますからね。」 とノタマイ、姿を消してしまったのです。空港わきの空き地に建った民家建事務所。ヨレたワンコがいる庭の周囲にはガソリンスタンドらしきものは見えません。こりゃいよいよおかしなことになってきました。 とオジサン、庭の隅っこにある物置のあたりから、赤いポリタンを二つ下げて現われまして、慣れた手つきでノズルを給油口に差し込むや、 「よっこらしょい!」 勢いよく傾け、ガッポン、ガッポンと注ぎ始めました。そしてそれが終わるや、パンパンと手をはたき、満面に笑みを浮かべながら言い放ったのです。 「はーい、満タン!。返すときは『満タン返し』だから、たのんますね。」 ああ、なんというおおらかさ!、というか、いい加減さ! その後私たちが無言で車に乗り込んだのは言うまでもありません。 そしてしばらく走ってから大爆笑をしたのも、これまた言うまでもないことなのでした。
(02.09.19) |
| ■採集帰りの路上考現学 ギャグ街道編 今日はダラダラ書きません。 通い慣れた遠征先へ続く国道脇にある面白い看板をふたつご紹介。 先ずは、題して「チャカリキ シャリキ クルマヒキ」 若干コメントしますと・・・。 白地の左側のほうには「製茶プラント」とか書いてありましたから、「ちゃかりき」って読んで間違いないでしょう。しかし、なんともユーモラスなネーミングの機械ですね。どんな機械なんだろう?スイッチ入れるとチャカリキで動いちゃったりして・・・。 お次は「これも愛、あれも愛」 「すいちゅうか」でしょうな。シャレで付けた名前だと思いますが、やっぱり「華」じゃなくて「花」のほうが良かないかい?これじゃどうしたってラーメンを連想しちゃうゾ。まさかおつゆが水のラーメン出してる・・・ってことはないですよね。 わたし〜は愛の〜♪ なんちゅうか、すいちゅうか・・・。 撮影隊の諸君(千葉のオジサン、鹿浜のオジサン、田端のオジサン、三島のオジサン)、ご苦労さまでした! (02.10.29) |
| ■巣箱?酢箱? 沖縄本島の海辺で見つけた妙な箱。 三角の屋根もついてるし、見かけは野鳥の巣箱そのもの。 しかも、箱の乗ってる支柱の根元あたりの札には「酢箱」の表記。わたしゃこれを当然のように「スバコ」と読んでしまって、 (あ、スバコね…。「巣」と「酢」を間違えたんでしょ?沖縄にもそそっかしい人がいるもんだあね。) と一人合点をしてしまったのですが、とんでもハップン、そそっかしいのは私のほう。 箱の中には透明な液体の入ったペットボトル。「酢箱」の下部には、ちゃんと「vinegar」って書いてありました。ハブクラゲに刺された時の応急措置用の酢だったのですね。 沖縄の皆さん、ごめんなさい。
(02.12.23) |
| ■syunさんのズンドコ節 No.171「時間との闘い」の一件以降、遠征に行く前の晩は床に就かない!その代わり睡眠は機内で!と決めた私。おかげさまで遅刻もなければ疲れもなし。それはそれで効果はあったようなのですが、一回だけ大いに弱ったことがありまして、今回はそのお話。 それは11月の採集遠征でのことでした。 目的地まではわずか3時間。とはいえ、飛行機の旅はなかなかに退屈なもの。車の場合のように景色を楽しむとか、途中で休憩なんてことはできません。遠征に行き始めた頃というのは、持参したフィールド図鑑を見て気持ちを昂ぶらせたり、或いは隣の仲間と採集スケジュールの話題で盛り上がりながら、と時間をつぶしてましたから、気がついたらはや着陸なんてことがよくありました。が、何度も通っている場所ですと、「慣れ」も手伝ってか無闇にコーフンすることもなく、最近では適当に機内誌を読んだり、グースカいびきをかいて寝ちゃったりするのがフツー。とくに「例の一件」のせいで、前の晩は寝ないようにしちゃってます。離陸をして15分もすると、ちょうど良い加減の眠気に襲われて、瞼を閉じれば一気に寝込んでしまう有様なのです。 しかし、その日はどうしたわけだかストンと眠りに落ちません。少々気になる仕事を抱えていたこともあったのか、かえって目が冴えちゃって…。で、こういう場合に効くのが音楽。私は座席に備え付けてあるイヤホンの袋を破り、これを耳に当てるとチャンネルを回してみたのでした。 さて、普通機内で放送してるのは、クラシック、キッズ、演芸物、それからアチャラのポップスと歌謡曲といったところですが、寝るのならやっぱりクラシックでしょ?もちろん私もそうしたかったのですが、そこでたまたま耳に飛び込んできたのが氷川きよしの「ズンドコ節」。 これがまあ、 ・ズン、ズン、ズン、ズンドコ♪ という不思議に調子を誘うリズムなもので、私は知らず知らずのうちに「ヘイ!」って終わるところまで聞いてしまったのですね。 が、コレばっかりやってるわけではありません。プログラムには別の曲も入ってます。当然私の耳には次の楽曲が聞こえてきたのですが、今度は妙に眠気を誘うものでして、私もいつしかウトウトと・・・。気がつくと搭乗機は高度を下げ、着陸態勢に入っていたのでした。 さてさて、大変なのはそれから! 私は2時間30分というもの、寝ながら歌謡曲ばかりを聞いていたわけですが、そのせいで例の 「ズン、ズン、ズン、ズンドコ♪」 というフレーズが頭から離れなくなってしまっていて、もう大弱りのコンコンチキ。 シートベルトをはずしてタラップに向うまで、タラップを降りて荷物を受け取るまで、ヒドイことにレンタカーの事務所について手続きをしている間さえも、頭ん中で「ズン、ズン♪」ってやってるのです。 自分でも 「コリャ、ま、マズイ!なんとかしなきゃ」 と思いつつも、どうしようもない。切れ目もなく「ズン、ズン」が襲ってきて止まらないのです。本当にヘンな話ですが、私は自分自身が可笑しくてなりませんでした。 で、この話にはオマケがありまして・・・ 2泊の採集で、やっと「ズン」が抜け去り、安心して帰りの便に乗りましたらね、月がかわってなかったためにプログラムも同じってことで、またもや「ズンドコ節」を聞きながら帰って来たのでありました。 結局「ズンドコ節」に始まり「ズンドコ節」で終わった採集遠征。さすがに魚を追っかけてる間はミョーなリズムに悩まされることはありませんでしたが、やっぱり振り返ると面白いです。わはのは。 (02.12.25) |
| ■syunさんの迷推理---2 カンムリベラの幼魚を追いかけていると、面白い行動を示すことに気がつきます。身体をこちらに向けて、一瞬立ち止まるような仕種を見せるのがそれ。 私はこれを長いこと「単なる威嚇のポーズ」であると思っていたのですが、本川 達雄さんが書いた「サンゴ礁の生物たち」(中公新書 766)という本の中には、 ・二つの目玉模様と、尾鰭から尻鰭にかけての黒い線を見せることで、 相手に対し自分を「魚食魚」として認識させている といった主旨のことが書いてあって、おおお、ななな、なるほど!と唸ってしまったことがありましたっけ。 でもそれって、ベラだけじゃなさそうです。 チョウチョウウオの幼魚にも当てはまらないでしょうか? と考えたのには、実はそれなりの理由がありまして…。 ある日のこと、わが水槽内でチョウチョウウオ同士(アミチョウとセグロの幼魚)が、頭部を下げる例のポーズで威嚇しあってます。で、それを観察しているうちに、ヒマな私は、 ・お互い、相手のことがどんなふうに見えているんだろうか? ってところがミョ〜に気になりまして、遊び半分で以下のような絵にしてみたわけです。そしたら面白いじゃありませんか、眼状斑を目、過眼線を口に見立てると、魚の顔になっちゃうんですよ。口に見える部分なんて、魚食魚の「ヘの字口」そのものじゃないでしょうか?
というワケで、 新説(珍説?)「チョウチョウウオの威嚇ポーズには、それなりの意味がある!」 単なる思い付きですが、どんなもんですかね? でも整理してみると面白いかもしれないです。やってみようかな? #もうやってる人いたりして…。 (02.12.28) |