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採集を行うのに適した場所といえば、これはもう「磯」ということになりますね。私たちは専らそこで活動するわけですが、他にも対象となる場所は沢山あります。例えば防波堤みたような場所では、網でも釣りでも、面白い魚を捕まえることができます。すでにどこかでお話したとおり、採集家には「岸壁派」または「防波堤派」と称する人たちがいて、この人たちはそういった場所で、体を濡らすことなく珍しい魚を捕まえて来る特技を持っています。 ![]() 私は実物を見たことがない。山渓社の「フィールドブックス9 サンゴ礁の生きもの」を参考に描きました。 やっぱり目から角が生えてました。しかしカニさんの絵は難しい!
さてさて、私は家内や家族によく次のように言われます。 マトウダイ A君と一緒に行った「地曳網ツアー」ではコイツが採れた。 何十人かで引っ張って、コレ1尾。ちょっと寂しかったなぁ… M半島先端近くの砂浜デシタ。 |
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99年5月のGW(そうです、ついこの間のことです)、私はM半島のA海岸へ出かけました。この時期、関東地方にはまたまだ死滅回遊魚の「寄り付き」は見られません。従って、本格的採集というわけではなく、「様子見」といったつもりだったのです。しかし分かってはいるものの、 |
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つい先日、採集仲間のH氏が奥様と一緒に我が家に遊びにいらした時のことです。お茶を飲みながら、 |
| ■頭隠して尻隠さず
collecting のページでご紹介の「シマウミヘビ」。無事に連れてかえって無脊椎水槽に放り込んだは良いけれど、以来その姿をトンと見かけておりません。 (99.06.22) |
| ■カラシン系の面白さ 晩春以降に採集できる小魚に「ネンブツダイ」という魚がいます。比較的波の穏やかな場所に群を作って中層を漂っていることが多いですね。 色は淡いピンク。決して派手ではないけれど、あるシチュエ−ションに置いてやると、とても映える光景を作り出してくれます。どういうことかは最後まで読んでからのお楽しみ。うひひ。意地悪syunさん・・・。 さて何年か前の年、それは非常に不漁の年で、何度海に出かけても、そしていくら磯を歩き回っても、めぼしい魚は見つからない。ある仲間などは。 「あああ!俺は白いチョウチョウウオが見たい!」 とこぼすことしきり。そんな殺伐としたシーズンであったのです。 私自身のことを言うと、 (こういう年もあるんだよね) などと自分を慰めながら、空に近い状態のバケツを下げて帰ることが何度続いたでしょう。 そんなシーズンのある日の昼下がり。 (今日も手ぶらで帰ろうかしら?) と、半ばあきらめていたときのことでした。 漁港の岸壁に腰を降ろしていた私は、目の下に沢山のネンブツダイが群れていることに気がつきました。そしてほとんど同時に、かねてからやってみたかったことを思い出しました。 (そうだった!小道具は全部そろっていたのだった!) 私は傍らに置いていた網を手にすると、ジャボンと水に飛び込み、彼らのうちの小さい個体を5尾ほど採集し、これを手際良くパッキングすると、どこにも寄らずに帰途につきました。 さて私が帰宅してからやったことは、 ・新しい水槽をセットした ・飾りとして、以前に使用していた流木を配置した そして最後に、 ・増えすぎて困っていたヨレヅタを仕上げに入れた ことでした。 そしてさらに2週間ほど様子を見た後に、彼の日採集してきたそのネンブツダイを収容したのです。 もうお分かりですね。そう、私は「カラシン水槽もどき」を作ってしまったのです。 私には淡水魚の飼育経験がほとんどありませんが、いつも覗くショップに並んでいる淡水タンクを目にするたびに思っていたのです。 (ネンブツダイだったら同じ情景を作り出すことができるに違いない!) ってね。 そしてこれがですね、まったく思い描いていた光景になりまして、私は大満足したのでありました。 ![]() 水の中に「緑」があると、不思議と心が落ち着くものだ。どうしてなんだろう? 透明さが「緑」を一層引き立たせて、何とも言えない雰囲気が出るネ。 その「緑」と合うのがネンブツダイ。 小さ目の個体を複数飼育すると、より面白くなること間違いなし。 (99.07.01) |
| ■ありまぁ!びっくりした!・・・光るエビ? 先日発売されたばかりの季刊「マリン・アクアリスト」(vol.12)に、私は見覚えのある生物の写真を発見して驚いてしまいました。今夜はその写真に写っていた「生物」についてのお話を致しましょう。 私は同誌に載っている I 氏ほどの達人ではありませんが、防波堤採集がトテモ好きです。水中で魚を追いかけるのとは違った面白さがそこにあるのと、 (おおおおおお!なんじゃコリャ!) と思うような珍しい魚や生物が採れる場合があるからなのです。 さて私がそれを捕まえたのはまったくの偶然。ある防波堤でのことでした。 その時私は小さな小さなイカ君を探しておりまして、朝の早いうちから、目を皿のようにしてあっちのコーナーや、こっちの水面を覗き回っていたのです。と、ちょうど竿の届きそうなところに2尾の小さなアオリイカがいるのに気がついた私は、気取られないように竿を伸ばしにかかりました。もちろん目は標的から動かさずに。彼らに警戒されてはたまりません。あっという間に体色を変化させて、ロケット噴射で逃げてしまいますからね。 ところが私の足の摺る音に気が付いたのか、それとも差し出した網の影を察したのか、2尾のイカ君は仲良く並んで沖の方へとさよならをしてしまいました。まぁこういうことはよくあることなので、私はさして気にも止めてもいなかったのですが、横で見ていたA君の目ときたら、、 (いひひ、へったくそー!) とからかっているようにも見えて、ひどく照れ臭くなってしまいました。 しかたなく水面に落とした網を右に左に揺すり、ごまかすフリをしてみたものの、どうも居心地がよくありません。そこで、 「しゃあないから、次行こう!」 なんて言って、網を片付けようと水中から上げたときでした。私はミョ〜なものが網に「引っ掛かって」いることに気がつきました。 それは透明な1センチほどの生物で、一見したところエビにそっくりです。私が一心に見つめているのに、おかしなことにA君はまったく気が付いていない・・・。つまりそれくらいに小さくて、しかも透明なので、非常に見分けづらいということです。くねくねとうごめく生物を見て、私も最初はイソスジエビかと思ったのですが、エビとは形が違っています。模様だってないんだもの! 「なんじゃろなぁ?」 不思議がる私に、A君もやっと目が止まったようです。そして(私ももちろんそのことには気が付いていたのですが)感嘆の声を上げました。 「ややや!目が青く光ってる!」 さらにA君はつぶやくように言いました。 「きっとシャコだね。それもアリマ期のね。」 果たしてA君の予想は見事に的中。帰ってきてから隔離ケースに入れて観察していたA君の連絡は、 「やっぱシャコだった!」 そして、彼のスゴイ眼力と知識にびっくりした私は次のように応えたのでした。 「アリマぁ!びっくりした!」 (99.07.05) |
| ■不埒な球児 今日もちょいと昔話を。 実は私、鳥ガラ並みのヤセッぽちです。これは昔からそうなのでありまして、子供の時分には、ガリだの、ヒョロだの、ガイコツだのと、それはそれは随分とからかわれたものでした。 (今も痩せているのは変わらなくて、口さがないOLたちには、 「やだ!syunさん、そば寄らないで、小骨が刺さる!」 と遊ばれています。) では私の少年時代は病弱であったかというと、決してそんなことはなくて、健康状態は極々普通。スポーツだって人並みにやりました。勉強はというと、これはちょっと「?」でしたが、16の年には立派な高校球児でして、私は白球に夢を追う少年でもあったのです。 さて球児たちにとって「夏」といえば甲子園ですね。私のいた野球部でも、1学期の終わりが近くなると、それを目標に暗くなるまで練習、練習の毎日。わずか10数人(!)で構成された野球部ではありましたが、その練習は過酷を極めました。でも私は、その練習が嫌で嫌で、 「きっかけがあったら退部してやろう!」 と、いつも思っておりました。 A君から海水魚の採集と飼育の手ほどきを受け始めたのも、実はちょうどこの時期でして、早いとこ、あのすっぱい匂いのするユニフォームとおさらばして、海に行きたかったというのが本音でしたけどね。 そこで私がきっかけにしようとしたのは「予選敗退の好機に!」ということでした。予選で負けた時点で、その夏のシーズンは終了ですからね。練習もしばらくはやらないだろうし、そこを見計らって退部届をだしてしまえば良いのです、あとはこっちのもの。私を待つのは楽しい夏休み、いよいよ採集に専念できるのです。私はそれだけを励みに、辛い練習に耐えていたのでした。 私にはハッキリ言って「勝算」がありました。というのも、予選の前に行う練習試合では「ボロ負け」の連続でしたから。先にも述べましたとおり、10数人(1年生から3年生まで合わせてですよ!)の部員でポジションを分配するのですが、キャッチャーなんて誰もやりたがらない。だからいつも急造の「間にあわせ」で練習試合に臨んでました。もちろん結果は言わずとしれたこと。ファーストに出た敵ランナーは皆3塁まで進んじゃいます。要領の良いヤツなんかホームまで帰って来てしまうのです。これでは勝つ筈がありません。 ところがどうしたことか、いざ予選が始まってみると、いきなりの勝利!いったいどうしたというのでしょう? (こんな筈じゃないんだけどなぁ・・・) でも私にはまだ余裕がありました。 (この次は予想どおりの結果になるもんね!) そう楽観視していたのです。 が、期待を裏切って2回戦突破。これには私も少々不安になって来ました。 (や、やばい、このまんま甲子園まで行っちゃったらどうしよう?これじゃいつまでたっても海に行けないじゃないか!) 部員たちや母校のクラスメイトが盛りあがるのを見ながら、私は日いちにちと暗くなって行くのでした。2回戦突破したくらいで、そのまんま甲子園になんか行けるわけないのにね。 さて3回戦。相手は西東京の雄、H商業です。結果を早く言えって?ははは、いやー助かりました。ちゃんと負けたのです。アンパイアの、 「ゲーム・セット!○○対××でH商業の勝ち!」 という待ち望んだフレーズが球場に響き渡ったとき、私は笑顔を殺すのに必死でした。そしてふと横を見ると、これも同じように笑いをこらえている選手に気がつき、私はいよいよ吹き出しそうになりました。 だってそれは他でもないA君でありましたから! その夏、「不埒」な私たちが採集活動に明け暮れたのは言うまでもありません。 がはは! (99.07.14) |
| ■私はダックスフント? A君にもらったウェット・スーツ、近場でも遠征でも、海に行くときはいつも一緒。我が良きパートナーなのですが、そろそろ寿命かな?お尻は穴が開いちゃって、岩場にも腰掛けられなくなり、いたるところに解れが出来て、もうどうしようもありません。騙し騙し使うのも限界です。 そうは言っても愛着があって、もちろん捨てるなんてことはできません。 ある日息子に、 「お前にやる!」 と気前良く言ってはみたものの、 「やだよお父さん、着たままオシッコしたことあるんだろ?それにボロボロじゃん?」 と一蹴される始末。(断っておきますが、私は誓ってウエット・スーツの中でオシッコをしたことはありません。) で、 (しゃあない。もう1シーズン頑張ってもらおう・・・) と諦めて解れを繕っていたところ、見かねた家内が、 「もーいい加減にして、新しいの買いなさい!」 だって! というわけで新調しました!!!!!ウエット・スーツ。 ところがコレが出来あがるまでにひと悶着ありまして・・・・・・。 私は「買い物」というやつが大変に嫌いです。理由は店員さんと話をしなければならないからで、なぜ店員さんと話をするのが嫌かというと、いくら私に信念があっても、いつも最後には店員さんの言うなりになってしまう自分がそこにあるからです。特に着る物の場合にはね。(学生の頃はそんなでもなかったんだけどなぁ・・・) そこで私は通信販売を利用することに決めました。家内に採寸してもらい、好みのデザインとオプションを選んで、これをFAXで送りました。送り先はO県のPクラブ。翌日代金を振り込んで、あとは到着を待つだけです。この間、先方の人と話をすることは一切ありません。味気ないと言ってしまえばその通りなのですが、私はむしろ、 (んー、これはこれで煩わしくなくて良いかもしれない) と大いに気に入ったのです。・・・・・・ここまではね。 ところが注文してから2ヵ月経っても商品が届きません。 (おかしいなぁ?) と思って確認の電話を入れても、ソバ屋の出前じゃあるまいし、 「工場は別にあって、今やってるところだと思います。」 という返事ばかり。 「じゃ何時頃できるか確認して電話を下さい」 とお願いしても、さっぱり応答無し。 その後数度の電話をかけてやっと、 「今週末には到着予定です」 の返事。やれやれこれで一件落着・・・のハズでした。 さて待望の週末。私が会社から帰宅すると鴨居に新着のスーツがブラ下げてあります。そしてその横には家内がクスクス笑いながら立っています。 (アレ?何だか変な雰囲気だな) と下げられたスーツを改めて上から下まで眺めた瞬間、私は口をアングリとあけたまま、凍り付いたように固まってしまいました。なぜなら私の目の前にあるスーツは、異常なまでに胴長短足な代物であったからです。私の口からはごく自然に、 「こ、これはダックスフントのウェットスーツだ!」 という言葉が漏れました・・・・・。 ところが家内ときたら失礼千万にも、 「そんなん、着てみなけりゃわからないじゃない」 とノタマイます。家内が笑っていたのは、その辺に理由があったんでしょう。そう言われると、足の短さと胴の長さにはいささか自信のある私ですから、 「それもそうだな」 ということになってしまいます。 そこで試着して背中のチャックを上げたところ・・・ 股下はピッタリなのに、顔が全部出ないのです。私の言っている意味がわかりますよね? 私は保管していた注文表を取り出して、出来あがった製品の寸法を確認してみました。すると「着丈」が正確に10センチも違います!さらにオプション指定も反映されていません。 もちろん翌日に電話をかけ、事情を話したところ、 「着払いで送り返してください」 という対応。私はその間の経緯を手紙にして返送をしたのです。 すると今度は1週間で再送されてきました。さすがに今度はちゃんとしたものでしたが、何の説明もフォローもなしに、それこそポーンッという感じで! syunさん、久しぶりに怒りました! (そりゃーやり方が違うだろ!) その週末、再び電話でのやり取りがありました。 私:何の説明もないのはどういうことでしょうか? 店:お客様から返送された製品ですが、確かに見た目でも変だと思われました。工場で確認した結果でも寸法に誤りがありました。ですから直ぐに作り直して送りました。 私:では何故その辺の説明をしてくれないのでしょう?私としても体にフィットしないからと、単にグズっているだけとは思われたくありません。 店:・・・・申し訳ありません。 私:御社では製品が出来あがった時点でチェックをしないのですか?それをやっていればこんなことにはならなかったと思いますが? 店:・・・・。 でもね、私はそれから直ぐに電話を切ってしまいました。だって考えて見たら「やり方」を間違ったのは私の方ですからね。ちゃんとしたプロセスを省くからこんなことになっちゃうのです。店員さんとお話をするのが嫌でも、安心できるお店で作ればよかったんですね。 教訓、教訓。今回はsyunさん版「東芝問題」でありました。 さて今シーズン、私は曰く付きの新調スーツで気分も新たに頑張りますよ! (99.07.21) |