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----- これでも魚? ----- |
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| 今から2年ほど前に採集遠征で石垣島を訪れたことがある。 石垣空港から川平に向かう途中、名蔵湾を一望できる休憩所で一服をしていると、密生したマングローブの根元や、テトラポットの陰に何やらうごめく生き物がたくさんいるのに気がついた。 潮が引ききって、水のないところをノタノタと動いている。何だろうと思って近寄ってみると、急にピョンッと跳ねた。 ミナミトビハゼだった。 ミナミトビハゼはハゼの仲間。れっきとした魚なのだが、変な習性をもっている。鰓蓋(さいがい)を閉じて湿気を保てば、水がなくとも長時間を陸上で過ごせるのだ。 何よりも可笑しいのは、発達した胸ビレを器用に使って、泥の上を歩いたり、跳ねたりすること。これが魚か?と疑いたくなるような仕種である。
陸上で歩き回る魚なんて、トビハゼの類だけだろうと思っていたら、意外にも似たようなやつがいた。タマカエルウオというのがその魚。ハゼとは別種で、ギンポの仲間だが、ちょっと見にはトビハゼそっくりである。 つい先日、その魚と遊んできた。 場所は奄美大島の南部にある古仁屋の港。朝早くに港の偵察をしていると、波しぶきのかかるコンクリートの岸壁に数尾が張り付いていた。垂直な壁面をズリ落ちることなく静止している。試しに網を近づけてみたら、身体をくねらせて横に移動した!驚くべき「吸着力」だ。 「魚の木に登るが如し」ということわざは、どうやら彼らにはあてはまらないらしい。
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| Vol.1 | ||
| 01.12.03 | ||
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