----- タイドプールは宝箱 … モンツキハギ -----


 海には潮の干満が存在する。地球上の海水が太陽と月の引力に引っ張られて起こる現象だ。引っ張られた部分を「満潮」、反対に凹んだ部分を「干潮」というのは誰でも知っているだろう。

 干満の高度差は、小さい場合で数十cm、大きな場合には数mにも及ぶことがあって、磯のように凸凹した場所では、干潮の時間ともなると無数の水溜りができる。通常これを「潮溜まり」とか「タイド・プ―ル」と呼んでいるが、ここが僕ら採集家の主な活動場所である。その中には実に沢山の魚が取り残されているからだ。

 先ず目につくのは釣りでお馴染みのメジナの稚魚。彼らの生命力は相当なもので、お風呂のように温くなったタイド・プールにもワンサといる。
 
 次はスズメダイの仲間やギンユゴイといった、どちらかというと地味な魚たちだ。とはいっても、彼らも小さな頃は可愛らしい。

 そんな魚たちの中に、わがいとしき死滅回遊魚の稚魚・幼魚が混じっている。いつもお目にかかれるわけではないが、例えば下のモンツキハギ。黒が中心の磯に、こんな「まっきっき」の魚がいる。どう考えても場違いのような感じがするが、紛れもない現実である。

 タイドプールは宝箱。日本の海は素晴らしい。



写真撮るのが下手なんです。でも「まっきっき」なのは分かるでしょ?どうしてこんなに黄色いんでしょうね?


 
Vol.11
02.02.20



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