----- 古代魚? … シイラ幼魚 -----


 海の魚には幼魚から成魚にいたるプロセスで、模様や体型がガラリと変化するものがいる。

 「タテジマキンチャクダイ」は模様の変化の典型で、幼魚時代の紺地に広がる同心円状の白色斑は長じるに従い消失し、最終的には縦の縞になってしまうという劇的な変身を遂げる。観賞魚としてポピュラーな種で、その変化の様子を楽しみたくて飼う人もいるほど。

 体型の変化が著しいものは、図体が大きな割に愛嬌たっぷりの「マンボウ」だ。幼魚時代はコンペイトウ姿には驚かされてしまう。

 頭でっかちのシイラはスポーツ・フィッシングの対象魚として有名。青く、そして金色に輝くスマートな魚体はTVなどで御覧になった方も多いハズだが、幼魚時代の古代魚を思わせる特異な風貌を知る人は少ない。
 下は数年前に港巡りをしているときに掬った個体。全長およそ3cmで、持っていたガラスの容器に入れ、タオルの上に置いて撮ったもの。ちょっと虫みたいな感じがするが、古代魚の雰囲気は伝わると思う。


シイラの幼魚。上からの写真でごめんなさい。でもなんとなく「アロワナ」っぽく見えませんか?
 
 こうした大型回遊魚の稚魚は、海表面を漂う「流藻」(ながれも)を住処として、ともに沿岸に寄せられて来る。なにげに漁港を覗いてみるのも面白い。きっとこんな魚たちに出会えるだろう。

Vol.12
02.02.27



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