----- 岸壁の花 … アケボノチョウチョウウオ -----


 死滅回遊魚の代表選手といえば「チョウチョウウオ」だろう。

 彼らが本州中部以南の磯に姿を現わし始めるのが早くて6月初旬。
 一番バッターは、僕ら採集家が「ナミチョウ」と呼んでいるチョウチョウウオだ。普通のチョウチョウウオという意味で「並」。やや可哀想な命名だが、シーズン到来を告げる、有り難〜いおさかなさんである。
 
 その後にやってくるのが、いわゆる「色物」というやつ。「トゲチョウチョウウオ」や「フウライチョウチョウウオ」がその代表種だ。

 「アケボノチョウチョウウオ」も色物のひとつ。白地に黄色の縁取りが映える、すっきりとしたチョウチョウウオだ。漁港の岸壁についていることが多く、カキガラの陰にチョロチョロと見え隠れする様子は、花弁が風に揺れてるみたいで、思わずドキッとしてしまう。ま、岸壁に咲く花といったところだろう。

 などと、ポカポカ陽気につられて来るシーズンのことを思い浮かべていたら、すっかりもよおししてきてしまった。そろそろ網の繕いでもしようかな?


アケボノチョウチョウウオの幼魚。上からだけじゃ分からないでしょうから、横からの絵を載せます。はい、どうぞ。


Vol.13
02.03.07



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