----- 外科医 … ニザダイの仲間達 -----


 死滅回遊魚の代表選手といえば、チョウチョウウオが有名だが、ニザダイの仲間も忘れてはならないところ。

 普通の「ニザダイ」は一般の人にも馴染みが深い。釣り人の間で「サンノジ」と呼ばれているのはご存知のとおり。内蔵に独特の臭みがあるが、調理さえ上手にやれば大変に美味らしい。生憎僕は魚採りのクセして魚が嫌いなので、実際のところはよく知らない。

 英名は「Surgeon Fish」。つまり「外科医魚」で、尾ひれ付け根部分の鋭い棘をメスに見立てたもの。普段は折りたたんでいて、イザというときに立てて使う。不用意に手を出すと、指だってスパッと切れる。

 ニザダイの仲間にはハッとする色彩をしたものが多い。以前に紹介した黄色一色の「モンツキハギ」はその好例だ。

 「ニジハギ」と呼ばれる種は美しさではピカイチ。水色とオレンジの縞模様は、どう見たってヤッパリ虹。


このニジハギは、2000年の9月に南の島で捕まえたもの。このくらいのサイズだと「メス」も小さくて害はない。手のひらにお乗りいただいても、ハイこのとおりダイジョウブ。

 もちろんこのニジハギだって、数は少ないけれど東京のすぐ近くまで毎年流れて来る。
 黒潮は偉大なのだ。

Vol.16
02.04.04



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