----- これでも魚? その2 -----

 「ナンヨウツバメウオ」は古くからマリン・アクアリストたちに愛されている魚だ。

 幼魚の時代は枯葉さながらの姿かたちをしており、海表面を漂っているとまったくと言っていいほど見分けがつかない。
論より証拠、下の写真を見て欲しい。木の葉の写真です、と紹介しても疑う人はいないだろう。でもこれでちゃんとした魚。



漁港の岸壁の上から撮ったナンヨウツバメウオの幼魚。向かって左が頭部。ちょっと俯き加減なのがわかるかしら?


 水面に浮かんでいる様はいかにも無防備で鈍重そのものすっかりお見通しのバレバレでも、とぼけた表情で木の葉になりすましているのが滑稽だ
「そんなところで何やってるの?」
と声をかけたって、
「ほっといてよ。オレは木の葉なの!断じて木の葉なの!」
と言わんばかりに漂い続ける。
 
 近縁の「ミカヅキツバメウオ」に初めて出会ったのは、2001年11月のことだ。
 浅場をシュノーケリングしていたら、目の前を一組のペアが悠然と泳ぎ去っていった。後すがたは、まるでスター・ウォーズに出てくる戦闘機みたいで、とても格好良かった。必死になって脳裏に焼き付けておき、帰ってきてからイラストにしてみたのが下だ。



ミカヅキツバメウオのペア
目の前を悠然と泳ぎ去って行った。

 
 魚のイメージは伝わらないかもしれないが、
「これでもやっぱり魚」
なのである。
 

Vol.2
01.12.11






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