----- 食用魚を飼う … ギンガメアジ -----

 海表面を漂う海藻のことを「流藻」(ながれも)と言い、その下には死滅回遊魚や大型回遊魚などの仔稚魚が付いています。

 絡み合った海藻は格好の隠れ場所となり、またそこには「ワレカラ」など餌となる小動物もいて、魚の子供達はある段階までをここで過ごし、成長すると磯に付いたり外洋に出て行くわけ。ま、彼らにとってみれば「揺りかご」のような存在なのですね。

 この流藻を堤防や船の上から掬い、付いている小魚を捕まえるのが流藻採集という手法で、「モジャコ採り」は結構有名です。モジャコとはブリの稚魚。養殖物のハマチはこれをイケスで育てたものなのです。
 
 もちろん他にもいろんなものがいて、例えばイシダイやカワハギの稚魚などがそう。また彼らを餌とするイザリウオやハナオコゼなどの魚食魚がいることもあります。揺りかごとは申しましたが、そこには食うか食われるかの生存競争も存在するのです。

 さて数年前に流藻採集で捕まえたのは「ギンガメアジ」という回遊魚の稚魚。成魚は食用にもなるのですが、小さな頃は銀色の魚体に数条の縞が入って、これが結構美しい。食用魚と侮ることなかれ、観賞用としても立派に通用します。家に連れて帰って飼ったら、餌は食べるわ、元気は良いわ…。

 大きくなると多少持て余してしまうかもしれませんが、こうして本来は大型の魚の稚魚を飼うというのも、今流行りのフィギアの収集に繋がるところがあって、案外面白いんじゃないかな?なんてボクは思うのであります。



同じギンガメアジで、これは漁港の岸壁のコーナーに一人ポツンと浮かんでた子。この仲間の成魚は釣り師の間では「メッキ」と呼ばれてる。銀メッキしたみたいに輝いているからだと思う。

 
 
Vol.28
02.07.17



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